2005.04.09 Saturday
地獄の鬼練!那珂川ダウンリバー その一
来週参加することとなった長瀞ダウンリバーに備えて、初心者やファミリーに向いている那珂川へコソ練へ行くことにした。今回はハイビックスとカナディアンの2艇である。いざとなれば、インフレータブルであるハイビックスは畳んで、カナディアンに積みタンデムでも下れる。不安定VS安定、ダブルブレードVSシングルブレード、広いVS狭い・・・・どこをとっても正反対の2艇だから、この組み合わせも面白いはず。共通点と言えば、風に弱いことぐらいだろうか。1艇で出るよりは2艇で出た方が安全なため、お互いソロで乗り、艇を交換しあうことにした。 朝起きると、とてもいい天気。予定通り午前6時に出発し、途中、休憩をいれながらも9時前にはキャンプ場についてしまった。今回は、なかよしキャンプグラウンドを利用。いつもの那珂川ステーションさんは、お休みだったのだ。受付の時間まで時間があったが、好きなところに設営して良いということだったので、キャンプの設営を済ます。そして、受付。「25kmツーリングでよろしいですか?」と聞かれた。搬送を頼んでいたのだ。去年のダウンリバー(以降DR)は、下野大橋から新那珂川橋までの20kmだった。同じ地点をスタートにすると、那珂川ステーションより5km下流にあるなかよしキャンプグラウンドさんまでは25kmになってしまうのだ。「ん〜ちょっとキツイですかね〜」と私が言うと「今日はいい天気だし、風も全くないし、DR日和ですよ〜」と笑顔のなかよしスタッフ。カスケードのやれ具合から、きっとベテランだと思われたに違いない。が、「んじゃ、25kmで」と頼んだ。去年と同じコースを行って見たかったのだ。そしてハイビックスを組み立てたり、ウェットに着替えたりと準備を急ぎ、10時すぎに搬送の車に乗った。車の中では、「今日は風も無いし、最高っすよね!」となかよしのスタッフのお兄さん。「昨日かなり風強かったから心配してたんですよ」「あ〜でもこの季節の風は背に受ける事が多いから、多少吹いていても大丈夫ですよ」「そ〜なんですか。んじゃ、釣り師も少ないし最高ですね〜」などとカヌー話に花が咲き、下野大橋には11時すぎに到着。カヌーを下して、いよいよDRのスタートである。


最初は私がharu号(カナディアン・カスケード)、いがさん&ワンズがどんこた丸(ハイビックス・アテン425)に乗る事になった。エントリー場所は、トロ場なのでスムーズな出だし。のどかな田園風景を眺めていると、川岸から手をふる親子を発見。いがさんは手を振り返していた。すると子供が大喜びで走ってついてくる。そして、最初の瀬・・・と言っても小さい波で真横に向いても大丈夫なほどの瀬だ。(そう、真横に向いてしまったのさ!)そして、次のトロ場で一人反省会を開き、パドリングの練習。すると我らに伴走する車が居るのに気がついた。さっき手を振っていた親子だ。私たちが気がつくと、車から降りてまた手を振っていた。



今回は、カナディアンでのDRデビューであると同時に初単独DRなのである。「次は、どっちだ?」「右だね」「そうだね。右行こう」などと相談しながら進む。自分たちで進路を決めなくてはならない。が、2回目の川、何となく記憶があるので気が楽である。水は去年より多目だったので、浅瀬で底をすることも無かった。1時間弱下ったところで、右岸に上陸して1回目の休憩だ。「気持ちいい!」「来て良かった!」「最高!」を何度も繰り返す。喉を潤し、15分ほどの休憩のあと艇を交換して再出発した。


いがさんも、問題なく漕いでいた。しかし、どんこた丸の楽なこと。カスケードの揺れに慣れると、ハイビックスは陸上にいるように揺れを感じない。そしてダブルブレードだから進むのも早い!去年のDRでは、瀬がある度に「ドキドキ」していたのに、「ど〜してこの程度でドキドキしてたんだろ?」と思ってしまう。途中、いがさんの乗るharu号に行きたい小太郎が、川に転落。haruちゃんに小太郎を乗せた。が濡れてしまった小太郎がブルブル震えだしたので、左岸上陸してランチタイムをとることになった。が、上陸した途端に、走り回った小太郎は、震えも止まって元気ハツラツ。さすが犬である。結局、拭かなくてもランチの間に自然乾燥してしまった。


昼食のカップラーメンを食べながら「やっぱ面白いよ。カナディアンの方が!優雅なんだよね。だけど、パドリングは難しくて・・・俺も欲しくなった。お姉さん(私のこと)の冒険心に、ついて行くのもやっとだけど、来て良かった〜。うん。感謝!」などと、今回のDR計画に当初難色を示していたいがさんも満面の笑み。だって、カップラーメンが行列の出来る店のラーメンにように美味しく感じるもの。Dawnは、いがさんの足元で気持ち良さそうにお昼寝。小太郎は、私が投げた石を追いかけて楽しそうに遊んでいる。30分ほどでランチタイム終了。


午後1時30分に後半戦スタートである。またharuちゃんには私が乗りみ、ドンコタ丸はいがさん担当。が、1kmほど下ったところで右岸に釣り人を発見。釣り糸を避けるため本流を少し外れた川中央あたりを漕いでいた。が、ドンドン左岸に流されているのに気がついた。右斜め前からの風に負けているのだ。左岸は崖状でデコボコしておりエディーが出来ている。なんとか右岸に戻ろうと漕げば漕ぐほど左岸が近づく。左岸から倒れ出てきている木がストレーナーのようなものを作っている。「お〜このまま行けば、あそこでバイクで言うと立ちゴケのようなことになってしまう(要するに沈!)」と気がつき、手前のエディに入って一旦停止させた。流れがあれば、風が吹いていても真っ直ぐ進むのだが、流れが弱くなると風に負けてしまうのだと思った。そこで、去年カヤックのスクールで教わったフェリーグライドを思い出し「フェリーで本流まで行こう!」と、バウ(船首)を一旦上流方向の斜め45度に傾け体勢を整えて、フォワードストロークで力強く漕ぎ出した。「よし!よし!」作戦成功。本流に戻って、また前へ進むことが出来た。が、次第に風が強くなり、徐々に本流から外れる。外れれば外れるほど、また風に抵抗できなくエディーへと流される。先を行くいがさんの姿も見えなくなってしまった。「クソ!」とまたフェリーで本流(右岸)へ。本流からジョジョに風に負けて左岸へ。そしてフェリー・・・・。
何回繰り返しただろうか?やっと待っていたいがさんに追いついた。そして「風に負けてるの?交代しよう。このままでは、ゴールできない!」といがさんに言われ、「その方がいい!」と同意して交代。さすが、男の人は違う。「キツイ!」と言いながらも、きちんと進む。が、ハイビックスに乗った私の方が早かった。水上の表面積が違う上、ブレードも二つ。風にはドンコタ丸の方に軍配が上る。そして大瀬通過。前を行くいがさんは、中洲に向って漕いでいた。いや、私の姿勢が低いためそのように見えてしまったのだ。彼を信用しなかった私は、「ライニングダウン(下りて船を引っ張ること)は嫌!」と、ルートを途中から変えた。が、変えるのが遅かったので、結局浅瀬に乗り上げることに。そしてharuちゃんを見ると、何とそこにはカナディアンが二艇通れるほどの深い流れがあったのだ。その運河のような場所にキチンと綺麗に入って、気持ち良さそうに流れて行った。彼を信用しなかった私の罰。10mほどズリズリドンコタ丸を牽き、私も流れの中へ。そう、いがさんは、とても上手にコントロール出来るようになっていた。悔しいけど、運動神経抜群の彼。一緒に始めたパドルスポーツも、あっという間に彼の方が、早く上達してしまう。その後、去年この那珂川で出会ったkevi家&あず家のキャンプ地を通過。「ここだよね〜。やっぱり此処ロケーションいいよね」などと話して、次のコーナーを曲がった。が、ここからが地獄の始まりだった。強風が、更に強風になった。そう、今までは山間コースだったのが、下流域に来て風を塞ぐものが無くなったのだ。真正面からの風。さすがのいがさんも「う!」と言って顔が歪む。それでも、進もうと頑張っていた。が、私の方が「もう駄目〜上陸して休憩していい?ってか休憩する!(怒)」って根をあげた。「風止まなかな?」と私。「バカ言え。風ってのは午後になればなるほど吹くものなんだ。コレより強くなることはあっても止む可能性は少ない。だから早く出よう!」「でも、こんなに進まないんじゃ、絶対に明るいうちゴールまで着かないよ」・・・ピンチである。天国から地獄へまっ逆さま。大瀬から1〜2km位は来たから、新那珂川橋まで長くみても4km。そこまで行けば、お迎えを呼ぶことも出来る。時間は、午後2時30分。前回は、kevi家&あず家のキャンプ地から新那珂川橋までゆっくり漕いで45分ほどで下りている。でも、今の風は一歩も進めない状態なのである。
その二へ続く・・・。


最初は私がharu号(カナディアン・カスケード)、いがさん&ワンズがどんこた丸(ハイビックス・アテン425)に乗る事になった。エントリー場所は、トロ場なのでスムーズな出だし。のどかな田園風景を眺めていると、川岸から手をふる親子を発見。いがさんは手を振り返していた。すると子供が大喜びで走ってついてくる。そして、最初の瀬・・・と言っても小さい波で真横に向いても大丈夫なほどの瀬だ。(そう、真横に向いてしまったのさ!)そして、次のトロ場で一人反省会を開き、パドリングの練習。すると我らに伴走する車が居るのに気がついた。さっき手を振っていた親子だ。私たちが気がつくと、車から降りてまた手を振っていた。


今回は、カナディアンでのDRデビューであると同時に初単独DRなのである。「次は、どっちだ?」「右だね」「そうだね。右行こう」などと相談しながら進む。自分たちで進路を決めなくてはならない。が、2回目の川、何となく記憶があるので気が楽である。水は去年より多目だったので、浅瀬で底をすることも無かった。1時間弱下ったところで、右岸に上陸して1回目の休憩だ。「気持ちいい!」「来て良かった!」「最高!」を何度も繰り返す。喉を潤し、15分ほどの休憩のあと艇を交換して再出発した。


いがさんも、問題なく漕いでいた。しかし、どんこた丸の楽なこと。カスケードの揺れに慣れると、ハイビックスは陸上にいるように揺れを感じない。そしてダブルブレードだから進むのも早い!去年のDRでは、瀬がある度に「ドキドキ」していたのに、「ど〜してこの程度でドキドキしてたんだろ?」と思ってしまう。途中、いがさんの乗るharu号に行きたい小太郎が、川に転落。haruちゃんに小太郎を乗せた。が濡れてしまった小太郎がブルブル震えだしたので、左岸上陸してランチタイムをとることになった。が、上陸した途端に、走り回った小太郎は、震えも止まって元気ハツラツ。さすが犬である。結局、拭かなくてもランチの間に自然乾燥してしまった。

昼食のカップラーメンを食べながら「やっぱ面白いよ。カナディアンの方が!優雅なんだよね。だけど、パドリングは難しくて・・・俺も欲しくなった。お姉さん(私のこと)の冒険心に、ついて行くのもやっとだけど、来て良かった〜。うん。感謝!」などと、今回のDR計画に当初難色を示していたいがさんも満面の笑み。だって、カップラーメンが行列の出来る店のラーメンにように美味しく感じるもの。Dawnは、いがさんの足元で気持ち良さそうにお昼寝。小太郎は、私が投げた石を追いかけて楽しそうに遊んでいる。30分ほどでランチタイム終了。

午後1時30分に後半戦スタートである。またharuちゃんには私が乗りみ、ドンコタ丸はいがさん担当。が、1kmほど下ったところで右岸に釣り人を発見。釣り糸を避けるため本流を少し外れた川中央あたりを漕いでいた。が、ドンドン左岸に流されているのに気がついた。右斜め前からの風に負けているのだ。左岸は崖状でデコボコしておりエディーが出来ている。なんとか右岸に戻ろうと漕げば漕ぐほど左岸が近づく。左岸から倒れ出てきている木がストレーナーのようなものを作っている。「お〜このまま行けば、あそこでバイクで言うと立ちゴケのようなことになってしまう(要するに沈!)」と気がつき、手前のエディに入って一旦停止させた。流れがあれば、風が吹いていても真っ直ぐ進むのだが、流れが弱くなると風に負けてしまうのだと思った。そこで、去年カヤックのスクールで教わったフェリーグライドを思い出し「フェリーで本流まで行こう!」と、バウ(船首)を一旦上流方向の斜め45度に傾け体勢を整えて、フォワードストロークで力強く漕ぎ出した。「よし!よし!」作戦成功。本流に戻って、また前へ進むことが出来た。が、次第に風が強くなり、徐々に本流から外れる。外れれば外れるほど、また風に抵抗できなくエディーへと流される。先を行くいがさんの姿も見えなくなってしまった。「クソ!」とまたフェリーで本流(右岸)へ。本流からジョジョに風に負けて左岸へ。そしてフェリー・・・・。
何回繰り返しただろうか?やっと待っていたいがさんに追いついた。そして「風に負けてるの?交代しよう。このままでは、ゴールできない!」といがさんに言われ、「その方がいい!」と同意して交代。さすが、男の人は違う。「キツイ!」と言いながらも、きちんと進む。が、ハイビックスに乗った私の方が早かった。水上の表面積が違う上、ブレードも二つ。風にはドンコタ丸の方に軍配が上る。そして大瀬通過。前を行くいがさんは、中洲に向って漕いでいた。いや、私の姿勢が低いためそのように見えてしまったのだ。彼を信用しなかった私は、「ライニングダウン(下りて船を引っ張ること)は嫌!」と、ルートを途中から変えた。が、変えるのが遅かったので、結局浅瀬に乗り上げることに。そしてharuちゃんを見ると、何とそこにはカナディアンが二艇通れるほどの深い流れがあったのだ。その運河のような場所にキチンと綺麗に入って、気持ち良さそうに流れて行った。彼を信用しなかった私の罰。10mほどズリズリドンコタ丸を牽き、私も流れの中へ。そう、いがさんは、とても上手にコントロール出来るようになっていた。悔しいけど、運動神経抜群の彼。一緒に始めたパドルスポーツも、あっという間に彼の方が、早く上達してしまう。その後、去年この那珂川で出会ったkevi家&あず家のキャンプ地を通過。「ここだよね〜。やっぱり此処ロケーションいいよね」などと話して、次のコーナーを曲がった。が、ここからが地獄の始まりだった。強風が、更に強風になった。そう、今までは山間コースだったのが、下流域に来て風を塞ぐものが無くなったのだ。真正面からの風。さすがのいがさんも「う!」と言って顔が歪む。それでも、進もうと頑張っていた。が、私の方が「もう駄目〜上陸して休憩していい?ってか休憩する!(怒)」って根をあげた。「風止まなかな?」と私。「バカ言え。風ってのは午後になればなるほど吹くものなんだ。コレより強くなることはあっても止む可能性は少ない。だから早く出よう!」「でも、こんなに進まないんじゃ、絶対に明るいうちゴールまで着かないよ」・・・ピンチである。天国から地獄へまっ逆さま。大瀬から1〜2km位は来たから、新那珂川橋まで長くみても4km。そこまで行けば、お迎えを呼ぶことも出来る。時間は、午後2時30分。前回は、kevi家&あず家のキャンプ地から新那珂川橋までゆっくり漕いで45分ほどで下りている。でも、今の風は一歩も進めない状態なのである。
その二へ続く・・・。 
Comments
続きが楽しみ、ワクワクするなぁ。
たいまつさんの言葉を励みに頑張りました。
そのニアップです。
が、仕事はピンチなのでその三は、明日以降ですね(笑)